夜中に何度も目が覚める。朝起きた時から首や肩が重い。マッサージや鍼灸を受けると楽になるものの、数日するとまた元へ戻る。
このような場合、首肩こりと不眠を別々に考えない方がよいことがあります。
首肩の緊張や痛みが強いと、寝返りや枕との接触など、わずかな刺激でも目が覚めやすくなります。反対に、中途覚醒が続くと身体が十分に回復できず、翌日のこりや痛みを強く感じやすくなります。
首肩がこるから眠りが浅くなる。眠れないから首肩の緊張が抜けない。
この悪循環が、首肩こりと中途覚醒を長引かせていることがあります。

首肩の筋肉が長時間緊張すると、筋肉内の圧が高まり、局所の血流や酸素供給が追いつきにくくなります。その結果、筋肉が回復しにくくなり、重だるさや痛みを感じやすくなります。
ただし、慢性的な首肩こりは、血行不良だけで起きるものではありません。
頭が前へ出た姿勢や動きにくい胸郭、浅い呼吸、肩甲骨を支えにくい状態などが重なると、首肩の筋肉が一日中、姿勢や呼吸を支え続けます。
特に、息を吸うたびに肩が上がる方は、胸郭や横隔膜だけで十分に呼吸できず、首まわりの筋肉を使って呼吸を補っていることがあります。
痛みと睡眠不足が長く続けば、身体が休息しにくくなり、疲労感や頭の重さ、動悸など、自律神経の乱れを思わせる不調が重なることもあります。
ただし、首肩こりが直接「自律神経失調症を起こす」と断定できるわけではありません。痛み、睡眠、ストレス、生活習慣などが重なった結果として考える必要があります。

マッサージや鍼灸によって、首肩の緊張や痛みを軽減することには意味があります。一時的にでも身体が楽になれば、呼吸しやすくなり、動きを取り戻すきっかけになります。
しかし、施術を受けてもすぐに戻るのであれば、首肩を緊張させる条件が日常生活に残っている可能性があります。
必要なのは、こりを何度も取り続けることではありません。
・首肩だけに頼らず呼吸できるようにする
・胸郭と肋骨を動かしやすくする
・肩甲骨を胸郭の上で安定させる
・同じ姿勢を続けず、こまめに動く
こうした機能を整え、首肩が頑張り続けなくても身体を支えられる状態へ変えていくことが必要です。
「凝らない体」とは、首肩が一切硬くならない体ではありません。負担がかかっても、動いたり休んだりすることで、自分で回復しやすい体です。

目黒駅徒歩4分、品川区上大崎の鍼灸整体院 Re-Aneでは、硬くなった首肩だけを繰り返し施術するのではなく、なぜ緊張が続いているのかを確認します。
首肩の状態に加えて、呼吸の深さ、胸郭の動き、肩甲骨の安定、頭の位置、顎の緊張、日中の身体の使い方まで見直します。
鍼灸や手技で過剰な緊張を軽減しながら、呼吸や動作を整え、首肩へ負担が集中しにくい身体を目指します。
マッサージや鍼灸へ通い続けても、数日で元に戻る。夜中に何度も目が覚め、朝から首肩が重い。
そのような方は、こりを取る施術から、凝らない体をつくる施術へ切り替える必要があります。
なお、中途覚醒の原因は首肩こりだけではありません。大きないびきや無呼吸、息苦しさ、日中の強い眠気がある場合は、睡眠時無呼吸症候群などを確認するため、内科や睡眠外来への相談も必要です。