息をすると顎が出る人は、肩が休めていない

息を吸う時、顎が前へ出たり、肩が大きく持ち上がったりしていませんか。

これは単なる姿勢の癖ではありません。胸郭が硬く、肋骨が十分に広がらないため、顎や首、肩を使って呼吸を補っている状態です。

本来、呼吸では横隔膜が下がり、肋骨が前後左右へ広がります。しかし、胸郭が動きにくくなると、胸鎖乳突筋や斜角筋など、首まわりの呼吸補助筋が強く働きます。

その結果、息をするたびに顎が前へ出て、肩が引き上がります。

肩関節は、肩甲骨が胸郭の上を滑りながら動くことで、腕をスムーズに上げられます。ところが胸郭が硬く、肩が上がったままでは、肩甲骨が動ける土台がありません。

この状態を繰り返すと、腕を上げるたびに肩関節へ負担が集中し、四十肩や肩の痛みにつながりやすくなります。

胸郭の硬さが、いかり肩と巻き肩をつくる

肩が高く見える「いかり肩」と、肩が前へ入る「巻き肩」は、反対の姿勢に見えます。

しかし実際には、両方が同時に起きている方も少なくありません。

首肩の筋肉で肩甲骨を引き上げながら、硬くなった胸郭に沿って肩甲骨が前へ滑っている状態です。前から見ると肩が上がり、横から見ると肩が前へ巻いて見えます。

この姿勢では、腕を上げる時に必要な肩甲骨の上方回旋や後傾が出にくくなります。肩関節だけで無理に腕を上げようとするため、肩の前側や外側へ負担が集まります。

特に女性の患者さんで臨床上よく見られるのが、丸まった胸郭を首や顎で補正し、姿勢をまっすぐに見せようとしているケースです。

本人は姿勢を正しているつもりでも、実際には顎を上げ、首を反らし、首肩を固めて視線を水平に保っています。

深く息を吸えない。
顎を引くと苦しい。
肩を下げようとしても下がらない。

このような方は、肩だけでなく、胸郭と呼吸から見直す必要があります。

顎を引くだけでは、首肩がさらに固くなる

顎が前へ出ているからといって、力を入れて顎を引けば解決するわけではありません。

胸郭が動かないまま頭だけを後ろへ押し込むと、首の前側と後ろ側をさらに緊張させます。肩を無理に下げる意識も同じです。

大切なのは、顎や肩を正しい位置へ固定することではなく、顎や肩で呼吸を補わなくてもよい状態をつくることです。

まずは椅子へ楽に座り、ゆっくり息を吐きます。息を最後まで丁寧に吐いた時に、顎と肩の力が自然に抜けるか確認してください。

次に、肩をすくめずに鼻から息を吸い、胸の上部だけでなく、脇腹や背中へ空気が広がる感覚を探します。

・息を吸うと顎が前へ出る
・肩をすくめないと息が吸えない
・顎を戻すと息苦しい
・腕を上げると肩が詰まる

この状態が強い場合、胸郭や肩甲骨を自分の力だけで動かすのは簡単ではありません。

自分で直せない場合は、肩以外への施術が必要

目黒駅徒歩4分、品川区上大崎の鍼灸整体院 Re-Aneでは、四十肩や肩の痛みを、肩関節だけの問題として見ません。

顎の位置、首肩の緊張、呼吸の深さ、肋骨の動き、胸郭の硬さ、肩甲骨の動き、腕を上げる時の代償まで確認します。

鍼灸や手技によって首肩や胸郭の過剰な緊張を軽減し、肩を引き上げなくても呼吸できる状態をつくります。そのうえで、肩甲骨が胸郭の上を動けるように、呼吸と腕の動きを再教育します。

肩を揉むと一時的に楽になるものの、すぐに戻る。
ストレッチをしても、首肩の力が抜けない。
腕を上げる時に、顎や肩が一緒に持ち上がる。

そのような方は、痛む肩だけでなく、呼吸と胸郭から身体を見直す必要があります。

なお、四十肩と呼ばれる症状には、腱板損傷や石灰沈着性腱板炎など、別の問題が隠れていることがあります。転倒後の強い痛み、突然腕に力が入らなくなった、強いしびれ、胸痛や息苦しさがある場合は、先に医療機関で確認してください。


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