本数は同じなのに、印象だけが変わっていく

髪の見た目の印象を大きく左右するのは、本数よりも1本ずつのコシとハリです。

雨の日に髪が湿って、頭頂部がぺたんとしている。エレベーターの真上の照明で、分け目の地肌がくっきり見える。後ろから撮られた写真を見て、つむじのまわりが透けていることに驚く。こうした場面で「髪が減った」と感じる方は多いのですが、抜け毛の量は以前と変わっていないことも少なくありません。

変わっているのは、髪の性質のほうです。根元から立ち上がる力であるコシと、表面のつやと張りつめた質感であるハリ。この二つが落ちると、本数がそのままでも、髪は少なく、疲れて、年齢を重ねたように見えます。

濡れた髪で鏡を見ると、誰でも地肌が透けて見えます。髪が濡れて寝そべり、何本かずつ束になるためです。本数は1本も減っていません。見た目の量感が、本数以外の要素でどれほど変わるかを示す身近な例です。

コシとハリが、見た目をここまで変える仕組み

コシは髪の量感と地肌の隠れ方を、ハリはつやと若々しさの印象を左右します。

髪の曲げにくさは、直径の4乗に比例します。直径が1割細くなると、曲げにくさはおよそ3割落ちます。断面の面積も約2割減ります。1割という変化は手で触ってもほとんど分かりませんが、根元で立ち上がる力と、頭を覆う量感の両方が同時に落ちるため、見た目には大きな差として表れます。

コシのある髪は、根元が頭皮から立ち上がり、髪と頭皮の間に空間をつくります。この空間が量感の正体です。上から見たとき、立ち上がった髪が重なり合って地肌を覆います。コシが落ちた髪は頭皮に沿って寝てしまい、分け目やつむじで左右に割れ、その隙間から地肌が見えます。

細く柔らかい髪は、束になりやすい性質もあります。皮脂や湿気、整髪料が付くと、数本ずつまとまって細い束になります。束と束の間には隙間ができ、照明の光がそこから地肌まで届きます。地肌が透けて見えるのは、本数が足りないからではなく、髪が束になって隙間ができているからという場合が多くあります。

ハリは、主に髪の表面を覆うキューティクルの整い方で決まります。キューティクルが平らに整っていると光をそろって反射し、つやのある髪に見えます。カラーや熱で傷んで表面が乱れると光が散らばり、髪は乾いてくすんだ印象になります。髪のつやや量感は、顔全体の印象や年齢の印象にも影響することが知られています。

髪は中年以降、少しずつ細くなっていく傾向があります。そこにカラーやアイロンによる傷みが重なると、コシとハリの両方が同時に落ち、印象の変化が加速します。

薄毛に見えるのか、薄毛になっているのか

見た目の印象の変化には、整え方で取り戻せる段階と、毛そのものが細くなっている段階があり、この二つは対策がまったく違います。

コシとハリの低下で印象が変わる場所は、頭頂部、分け目、つむじ、生え際に集中します。いずれも髪が左右に分かれやすく、上からの光が当たりやすい場所です。ここが透けて見えると、多くの方は薄毛が進んだと考えます。

けれども、見え方の問題であれば、乾かし方や皮脂の扱いを変えるだけで、その日のうちに印象が戻ります。反対に、毛そのものが細くなっている場合は、整え方を変えても一時的にしか戻りません。毛包(髪をつくる頭皮の中の袋状の組織)が小さくなり、太い毛を育てられなくなる変化は、毛包のミニチュア化と呼ばれます。男性型脱毛症(AGA)や女性型脱毛症(FAGA)の中心にある変化です。

次の4つを確認してみてください。

洗髪後に根元から乾かした直後は、地肌がほとんど気にならない
朝と夕方で、頭頂部のボリュームに大きな差がある
後頭部と頭頂部の毛をつまんで比べると、太さや硬さがほとんど同じ
スマートフォンで頭頂部を真上から撮ると、1年前の写真と比べて地肌の見え方が変わっていない

当てはまる項目が多いほど、見え方の問題である可能性が高く、整え方で印象を取り戻せます。後頭部より頭頂部の毛が明らかに細い場合や、1年前の写真より地肌の見える範囲が広がっている場合は、毛そのものの変化が始まっている可能性があります。

今日の見た目と、数か月後の髪を分けて整える

印象を変える対策は、今ある髪を立ち上げて束を防ぐことと、これから生える髪を太く育てることの二本立てで考えます。

今日からできるのは、根元から先に乾かすことです。タオルで水気を取ったら、分け目と反対方向に根元を起こすように温風を当て、乾いたら冷風で数秒冷やします。髪は乾いた形で固定されるため、これだけで立ち上がりが変わります。トリートメントは毛先を中心に付け、根元には付けません。シャンプーでは指の腹で頭皮を洗い、すすぎを十分に行って皮脂を残さないようにします。分け目をときどき変えると、同じ場所が割れる癖を防げます。ハリを守るには、ヘアアイロンの温度を上げすぎないこと、カラーやブリーチの間隔を詰めすぎないことが基本です。

これから生える髪に対しては、睡眠と生活リズムを整え、たんぱく質や鉄、亜鉛を食事から不足なく摂ることが土台になります。頭皮をやさしくほぐす習慣も、頭皮の硬さをゆるめる手段として取り入れやすい方法です。男性型脱毛症や女性型脱毛症が疑われる場合は、毛包が残っているうちに医療機関で相談すると、選べる手段が多く残ります。

Re-Aneでは、毛の太さのばらつきと分布、頭皮の硬さと動き、頸部と肩の緊張、睡眠の状態を確認します。そのうえで、頭皮への刺鍼を中心とした育毛鍼によって頭皮の血流の改善を図り、これから生える髪の環境を整えていきます。髪が伸びる速さは1か月におよそ1cmで、新しく生えた毛が見た目の量感に届くまでには時間がかかります。そのため、変化は数か月単位で確認します。ホルモンが関わる進行を鍼灸で止めることはできないため、医療機関での治療が必要な方には受診を優先していただきます。

数か月のうちに急に髪が細くなった、円形に抜けた部分がある、抜け毛が急に増えた、頭皮に赤みやかゆみ、痛みが続く。こうした場合は、まず皮膚科を受診してください。

品川区上大崎、目黒駅から徒歩4分のRe-Aneでは、火曜と水曜に育毛専門スタッフが育毛鍼灸を担当しています。目黒駅や品川区で育毛鍼灸を検討している方、髪の見た目の印象が変わってきたと感じている方は、ご相談ください。

これから生える髪の環境を、頭皮の血流から整えたい方へ

育毛鍼(薄毛・髪質改善)

首の張りが強く、頭皮まで硬く感じる方へ

首こり・首の痛み

眠りが浅く、生活リズムが乱れがちな方へ

不眠症

実際に通院された方の声を知りたい方へ

お客様の声

■ この記事を書いた人

榎園 高一郎(えのきぞの こういちろう)
鍼灸整体院 Re-Ane 院長

【国家資格】
鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師

【関連資格】
JCR登録カイロプラクター/NESTA-PFT/登録販売者/毛髪診断士

歯科法人が運営する鍼灸マッサージ院で歯科医師と連携し、顎関節症と食いしばりを多数担当。訪問マッサージや姿勢矯正専門院での臨床を経てRe-Aneを開院。自身も長年の腰痛に悩んだ経験から、痛みは患部だけの問題ではないという考えに至る。

現在は顎関節症と食いしばり、慢性腰痛、坐骨神経痛、発毛促進を目的とした育毛施術を専門としている。

鍼灸整体院 Re-Ane
東京都品川区上大崎2-18-25 目黒三田フラワーマンション604
目黒駅から徒歩4分/完全予約制

院長紹介はこちら

院長紹介


この記事をシェアする

関連記事