抜け毛が増えたら、2〜3か月前の食事を振り返る

抜け毛の増加は、数か月前の食事の変化が遅れて表れていることがあります。

シャンプーのたびに排水口の髪が気になり始めると、多くの方は今の生活を振り返ります。けれども、髪の変化には時間差があります。

毛根の奥にある毛母細胞は、体の中でも分裂がさかんな細胞のひとつです。材料やエネルギーが足りなくなると、成長期の毛が早めに休止期へ移り、その2〜3か月後に抜け毛として表れることがあります。この状態は休止期脱毛と呼ばれます。

急な食事制限をした時期、忙しくて食事を抜いていた時期、体調を崩して食べられなかった期間。抜け毛が増えた時期から2〜3か月さかのぼると、心当たりが見つかる方は少なくありません。

髪は生命維持に直接関わらない組織です。栄養が限られると心臓や脳などの働きが優先され、髪への配分は後回しになると考えられます。薄毛予防で食事が土台になるのは、このためです。

髪に必要な栄養素と、足りているかのセルフチェック

髪の材料と毛母細胞の分裂を支える栄養素は、たんぱく質・鉄・亜鉛・ビタミンDが中心です。

髪の主成分はケラチンというたんぱく質です。鉄は全身に酸素を運び、亜鉛は細胞分裂やたんぱく質の合成に関わります。ビタミンDは、毛包(毛根を包む組織)の働きとの関係が調べられている栄養素です。

次の項目に当てはまるものがないか、確認してください。

たんぱく質:肉・魚・卵・大豆製品のどれも入らない食事が、1日1回以上ある
鉄:月経の量が多い、立ちくらみや息切れがしやすい、爪が薄く反りやすい
亜鉛:麺類やパンだけで済ませる食事が多い、味を感じにくくなった
ビタミンD:日中ほとんど屋外に出ない、魚を食べるのが週1回以下
エネルギー全体:この半年で、食事量を大きく減らすダイエットをした

当てはまった栄養素は、次の食材から取り入れてください。

たんぱく質:鶏むね肉、魚、卵、納豆、豆腐、ヨーグルト
鉄:牛赤身肉、レバー、かつお、あさり、小松菜
亜鉛:牡蠣、牛赤身肉、豚レバー、卵黄、カシューナッツ
ビタミンD:鮭、いわし、さんま、しらす、干ししいたけ、きくらげ

小松菜などに含まれる植物性の鉄は吸収されにくい性質があります。ビタミンCを含む野菜や果物と一緒に摂ると、吸収が高まります。

多く摂るほど髪が増えるわけではない

栄養は不足を補うと意味があり、足りている人が上乗せしても髪は増えません。

不足していない人がサプリメントで量を増やしても、発毛促進につながるという根拠は乏しいのが現状です。反対に、ビタミンAやセレンは摂りすぎると抜け毛の原因になります。亜鉛を長期間多く摂り続けると、銅の吸収が妨げられることもあります。

ビオチンは髪のためのビタミンとして知られていますが、普通の食事で欠乏する人はまれです。高用量のビオチンは、甲状腺ホルモンなどの血液検査の値に影響することがあります。服用中に検査を受ける場合は、医師に伝えてください。

鉄も自己判断が難しい栄養素です。貧血の有無や、体内に蓄えられた鉄の量を示すフェリチンは、血液検査でなければ分かりません。セルフチェックで当てはまる項目が多い場合は、サプリメントを続けるより、内科で血液検査を受けるほうが確実です。

もうひとつの見落としは、栄養だけでは止まらない薄毛があることです。AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性の男性型脱毛症)はホルモンの影響で進行し、食事を整えても進行そのものは止まりません。円形脱毛症には自己免疫が関わります。薄毛のタイプによって、栄養が占める比重は大きく変わります。

食事を土台に、頭皮と体の状態を整える

食事で材料をそろえたうえで、その材料を毛根まで届ける頭皮と体の状態を確認します。

栄養が足りていても、頭皮が硬く血流が乏しい状態や、頸部と肩の緊張、睡眠の質の低下が重なると、毛根への供給が滞りやすくなると考えられます。Re-Aneでは、頭皮の硬さと動き、頸部と肩の緊張、睡眠や生活リズムを確認し、頭皮への刺鍼を中心とした育毛鍼で血流の改善を図ります。

鍼灸で栄養不足やホルモン性の薄毛そのものを解消することはできません。検査や治療が必要な場合は、医療機関を優先していただきます。

円形に抜けた部分がある、短期間に束で抜ける、頭皮に赤みやかゆみ、痛みがある。こうした場合は、まず皮膚科を受診してください。倦怠感や体重の変化を伴う場合は、甲状腺など内科的な原因の確認も必要です。

 

品川区上大崎、目黒駅から徒歩4分のRe-Aneでは、火曜と水曜に育毛専門スタッフが育毛鍼灸を担当しています。目黒駅や品川区で育毛鍼灸を検討していて、食事の次に何ができるかを知りたい方はご相談ください。

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■ この記事を書いた人

榎園 高一郎(えのきぞの こういちろう)
鍼灸整体院 Re-Ane 院長

【国家資格】
鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師

【関連資格】
JCR登録カイロプラクター/NESTA-PFT/登録販売者/毛髪診断士

歯科法人が運営する鍼灸マッサージ院で歯科医師と連携し、顎関節症と食いしばりを多数担当。訪問マッサージや姿勢矯正専門院での臨床を経てRe-Aneを開院。自身も長年の腰痛に悩んだ経験から、痛みは患部だけの問題ではないという考えに至る。

現在は顎関節症と食いしばり、慢性腰痛、坐骨神経痛、発毛促進を目的とした育毛施術を専門としている。

鍼灸整体院 Re-Ane
東京都品川区上大崎2-18-25 目黒三田フラワーマンション604
目黒駅から徒歩4分/完全予約制

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